愛されている確信と過去の傷

反抗と変化

クライアントの言うことを受け入れるばかりでいいのか。じっくり聴いて現実の臨床の現場では、カウンセラーの対応で今迄すごく反抗的で「何を言っても俺の勝手じゃないか」という人もいますが、心の底ではどこか"包まれたい"という気持ちを持っています。それまで凄い問題行動を起こしていた青年が180度変わったりします。カウンセリングを始めて今までは札付きの不良で、シンナーを吸って学校をさぼり、親不在の家で仲間が集まって騒いでおり、近所からも苦情が来る。そんな子が学校に行きだし、シンナーもやめるという様なことが起こりました。学校でもカウンセリングは大したものだ、これは荒れた生徒に有効に働くかもしれないと先生も認めてくれた。カウンセラーが「このことを学会の発表にしたいと思うのだけどいいかな」と生徒に聞いた途端に彼の態度が変わった。生徒は「このカウンセラーは完全に自分の事を分かってくれたと思ったのに、何だい自分の手柄かい」と感じ取った。カウンセラーの気持ちが離れてたのを敏感に感じたのだと思います。

愛されることの喜びと過去の傷

彼らはとても勘が鋭く、こういった青年期の子供のカウンセリングをする時は、こちらも気持ちをしっかり持って、ちょっとやそっとの事ではびくびくしない「こんな事をしても私のことを嫌ったりしない?かといつも試されているんだな。今迄私は愛され包まれているんだな」と感じたことのない喜びを感じた。ところがまたかと今迄何度も捨てられたという体験が改めて思い出された。彼らの気持ちの中で今度は大丈夫かと試さずにはいられない気持ちが伝わってきます。「絶対に大丈夫だよ」と伝えたい。